『心理学が描くリスクの世界』

本書に関しては、とても残念なことがひとつある。それは、全く魅力的に見えない本だということ。

しかし、見かけの地味な印象に比べ、仕事からミクシィへ「つまずいて」しまったり、ぎりぎりになるまで仕事に手がつけられなかったり、意味不明なギャンブルに出てしまう人間心理の「妙技」を、方程式で教えてくれる。

こうした本は他にもあるが、本書の良い点はかなり網羅的であることと、その割には平易に書かれていること。さらにはデータが信頼できる点。見た目ほど読みにくい本では決してない。