2009-01-01から1年間の記事一覧

『ダチョウはなぜ金儲けが苦手なのか?―「お金タイプ」でわかるマネー術』

本書はあまり知られていないが、とてもおもしろい本。ただ読むだけでも十分におもしろい。なぜ売れていないのかは、何となく想像がつくが、とにかく読まれていないのはもったいない。本書がいいと思われるのは、タイプ別に分かれているところ。「貯蓄術」が…

『視覚マーケティングのススメ』

視力が1.5の人と0.1の人とでは見える世界にはどんな違いがあるだろうか。コンタクトレンズを常用されている方であれば、その落差は馴染みあるものかも知れないが、そうでない人にとっては、見える世界だけが常識となる。日頃から“良いもの”にふれる習慣をぜ…

『スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない!』

仮に彼とまったく同じ条件下で同じ方法で取り組んだとしても、得られる結果は変わってくるだろう。考えるまでもなく分かりきったことだと思われるかも知れないが、スティーブ・ジョブズならそう思うのに、身近な同僚ではそう思えないのはなぜか。それは、ど…

『幸せを呼ぶ孤独力』

「友だちといて楽しいのは、みな一人一人の自分を持っているからです。恋人が、かけがえのない人だと思うのは、その人にしかないすばらしい輝きがあるからです」ということで、「孤独力」の可能性と必要性を説く。一人でできることは限られている、一方で「…

『ホームレスからのリベンジ―あるIT社長の独白』

ホームレス時代から公園や駅のトイレでノートパソコンを開いて仕事をしていたという。部屋を借りようと思えば借りられるほどには稼いでいたにも関わらず、なぜ著者はホームレスを続けたのか?『成功者の告白』と合わせて読みたい一冊。ホームレスからのリベ…

『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!』

初版は2000年ながら未だに売れ続けている一冊。確かに若干内容的に古い部分もあるものの、今読むとこの本の本質は変わらないことを通巻させられる。「士業」「ひとりビジネス」「独立“小”起業」を目指している人、あるいはすでにそうなっている人には是非読…

『ビジュアル英文解釈』

実際の英文の中で、「英語についての知識」を活用するうえでは、とてもいいワークブック。私自身、受験生時代、基本的には本書の知識だけで、英語学科に潜り込むことができた。本書は30前後の「小記事」があるが、特に初めの方は簡単なので、一日一パートな…

『小飼弾の 「仕組み」進化論』

良書には2種類ある。1つは既存の思考の枠組みの組み替えを促してくれる本。もう1つは行動を促す本。いずれも感情を経由して論理を駆動するメカニズムが根底にある。つまり、驚かされたり、共感を覚えたり、反感を持ったり、面白みをはらんでいたり、といった…

『20世紀少年』

映画化されて現在3部作のうちの2作目が公開中だが、うかつにも読み始めてしまい、大変なことに・・・。でも、それを補って余りあるリターンが得られる(はず)。具体的には、企画力と編集力。そして、至福の時間。物語の最後で「?」と思ったことがあったの…

『6時に帰る チーム術』

「ツール」というくくりでまとめているのはうまい。「うちでもできそう!」と思わせる。あとは、実際にやってみるかどうか。どんな本でもそうだけど、この「ラストワンマイル」をどう処理するかが腕の見せ所。逆に言えば、そこまでの部分はフリースタイルでO…

『エア新書―発想力と企画力が身につく“爆笑脳トレ”』

読むというより、読み解くという感じ。読者にはそれなりの引き出しが求められる。さもないと、さっぱり引っかかってこない。エア新書―発想力と企画力が身につく“爆笑脳トレ” (学研新書)学習研究社発売日:2009-01おすすめ度: 「エア」だからこそできること …

『奇跡の仕事術』

読んだのは1996年2月。学生生活も残すところ1ヶ月少々というタイミング。当時の日記には「まさに今求めていた内容の本!!! プロジェクト管理、予定管理、時間管理などの各種ノウハウ。やはりこういう本はデータベース入力するのでなく、コンセプトを理解した…

『マニャーナの法則』

2年前に出た本ながら、1年前に読んで強く感銘を受け、その後シゴタノ!で繰り返し取り上げてきた一冊。本書のテーマは一言でいえば時間管理術。類書多き熱い分野にあって、人の「ぐうたら」な側面に注目し、「今日発生した仕事は明日でいいよ(=スペイン語…

『仕事ができる人、会社に必要な人』

・「ビジネスマンなら誰もが知るヒット商品」の企画担当とのことだが、それが具体的に何なのかが明かされていないのは奥歯に物が挟まった感が否めず、スッキリしない。そんなモヤモヤ感のままに仕事の心得を語られても、どう受け止めて良いのか迷う。覆面を…

『プレゼン バイブル 人を動かす50の黄金律』

「プレゼンテーションに成功するためには、いくつかの『ゴールデン・ルール(黄金律)』を知っていなければならない」ということで、「言いたいことを言うな」「ジェット機を操縦せよ」「ガチョーンの法則を使え」「させていただくは御法度」など50の黄金律…

『“売る力”を2倍にする「戦略ガイド」』

初版は2002年で、僕自身が読んだのは2004年。それから5年たった今読み返しても、まったく古さを感じさせないのは、ベースにある原理原則に忠実だからだろう。ビジネス戦略の立て方から実践まで、体系的に学ぶことができる。“売る力”を2倍にする「戦略ガイド…

『ビジュアル英文解釈 (Part1)』

実際の英文の中で、「英語についての知識」を活用するうえで、本書はとてもいいワークブックといえる。私自身、受験生時代に基本的には本書の知識だけで、英語学科に潜り込むことができた。本書には30前後の「小記事」があるが、特に初めの方は簡単なので、…

『みとめの3原則 - 人間関係にも業績アップにも効く「1日たったひと言」の仕事術』

わかりやすく書かれていて、簡単にできて、すぐに効果が出る、という3拍子が揃っていれば、その本は間違いなく良い本と言える。たいていは、わかりやすくても実行が難しかったり、簡単にできても効果はそれなりだったり、と現実には足並みは揃いにくいもの。…

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』

前作がやや教条的きらいがあったのに比べると、格段に読みやすく、かつ実践的な解説が付されている。紹介されている事例は日本人の読者にも違和感のないように適宜書き換えてある(と思われる)ところがあり、ちょっとしたことだが、読みやすさアップにつな…

『徹底抗戦』

これまで空白だったピースが埋まった感じ。しかし、これをもってしても全体は依然としてもやっとしている。逆に言えば、もやっとしていることがいっそう明らかになった。 徹底抗戦集英社発売日:2009-03-05おすすめ度: 余りにシンプルなスタンスの弊害 権力…

『NEW・山口英文法講義の実況中継』

「短期間で読めるようになる」という目標を設定した時に役に立つ二冊。ごく基本的なことのみが書かれている。できれば、三日で読み終えてしまいたいところ。読むのが速い人なら一日でも読み終えられるだろう。ただし、本書は「覚える」ものではなく考え方を…

『「計画力」を強くする』

『計画の科学』の著者によるアップデート版。より今日的な題材を元にしているために読みやすい。自分のスケジューリングを見直す上でのチェックリストとしても使い出がある。読み進めることで、いま何ができていて、何ができていないかが浮き彫りになる。 「…

『小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略』

本書自体がランチェスターの法則にのっとって書かれており、本書を読むことはランチェスターの法則の理解と実践という二重の意味で役に立つ。『弱者の戦略』と合わせて読みたい。 小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略フォレスト出版発…

『計画の科学』

44年前に書かれたとはとうてい思えない(初版1965年!)、仕事に追われまくっている今日のビジネスパーソン必読な一冊。特にプロジェクトマネジメントに関わっている人におすすめ。もちろん、一人で大量の仕事を抱えている僕のようなSOHOワーカーにも。 計画…

『仕事と組織は、マニュアルで動かそう』

チームマネジメント系の本というのは正直あんまり自分には関心がない、というかもっぱら個人であくせく仕事をしているがゆえに、課題に感じていないのだが──「個人であくせく」という部分が課題といえば課題だ──本書はそんな自分が読んでも大変参考になる考…

『最後のパレード 「ディズニーランドで本当にあった心温まる話」』

読み始めたらそのまま一気に読了。カフェで読んでいたのだが、涙をこらえるのが大変だった。リッツカールトンが成人向け誠心サービスなら、ディズニーランドは成人向け童心サービスか。どんな大人にもある童心に強く訴える。 最後のパレード 「ディズニーラ…

『思考の整理学』

最近初めて読んだわけではなく、もっと前にも読んだことはあったのだが、そのときにはいったい何を読んでいたのだろう…と思うほどの「再発見」の連続。テーマの選択、発想法、ノート術、情報収集術、整理の仕方、文章の書き方。それらの「要諦」が、端的な言…

『世界一受けたいお金の授業』

全6講座のうち5講目の<ランチタイム10分の会話で「人」を見抜く>はビジネスパーソンであれば必読の内容。これと著者が提唱する「ブロックパズル」という手法を会得できれば、本書の8割はカバーできたといっていい。» 仕組まれないための仕組みの作り方を学…

『心理学が描くリスクの世界』

本書に関しては、とても残念なことがひとつある。それは、全く魅力的に見えない本だということ。しかし、見かけの地味な印象に比べ、仕事からミクシィへ「つまずいて」しまったり、ぎりぎりになるまで仕事に手がつけられなかったり、意味不明なギャンブルに…

『口ベタなあなたを救う しゃべる名刺』

著者に依頼すると数十万円かかるという名刺作成の実践的なノウハウが惜しげもなく披露されており、また掲載されている事例も身近でわかりやすい。読んでいる最中からすぐにでも作りたくなる。個人の名前でビジネスをしている人はもちろん、これから独立を目…