2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
池谷裕二さんが、「これを書かれて悔しい。自分が書きたかった」という意味のことをオビに書かれていたが、全く同感。ものを書く立場の人間として、切り口の重要性を見る度に思い知らされる一冊。同時に読み手としては、ためになるし面白い。王道ながら、や…
少し難しい本だったが、これほどためになった本はあまりない。「意識」に対するとらえ方が、非常に幅広いものになった。我々はふだんまず気づくことのない、膨大な「意識の萌芽」のようなものを抱えている。ある道を歩くのはいやだな、とか、この人といると…
何気ない日常の中に、その何気ない日常を変えるためのヒントがある、というパラドクス。この「メビウスリング」を抜け出すためのカギとなるのは「質問」。本書は、39の質問を通して39のカギを紹介するほか、自分だけでなく回りの人にも「解錠」をしてもらう…
本書はある意味で、なかなか人気の出ない本かもしれまない。構成、面白さ、信頼性。これらを考えるとブレイクしそうな本なのだが、「夢のない本」に見える可能性が高い。だが、経営学には「合理性と効率を突き詰めればこうすべき」という答えを出さなければ…
地上1階、地下3階の建物。みんな「地下2階」までは降りていくけど、なかなか「地下3階」にまではたどり着かない。生まれてすぐは「地下3階」はすぐに行けたのに、成長するにつれてだんだんと足が遠のいてしまう。成功の秘密はすべてこの「地下3階」にある。…
これは傑作。一口に「コミュニケーションの心理学」などと言っても、そこにはアテにならないものから、十分な研究がなされているものまで、実に玉石混淆。本書は、「社会神経科学」という、まかり間違うと流行の目くらましに終わってしまいそうな学問分野を…
本書はダイエットだけでなく、自分の行動のなかの「負の要素」をコントロールしたいと望むすべての方が、読むべき一冊。ただ、ダイエットには興味がないという方は、第1章と第2章はとばし読みでもOK。第3章の内容を特に、ダイエット以外にも応用できないかど…
本書の素晴らしい点はなんと言っても、「やっちゃいけない余計なこと」がどんなことで、またどんな理由で「やっちゃいけない」のかを、かみ砕いて解説してくれている点。べつに珍しいことでもないが、自分はやはり人間関係というものが得意とは言えないし、…
オビの文句は、 またまた仕事を抱え込んで、ああ今夜も眠れない。人に頼みたいけど、頼めない――そんなアナタの必読書!かつて自分が即OKした依頼のことや、ほとんど即お断りした依頼について、思い出すところがあり、なるほどと思った。状況という点も見逃…
一言でいえば、カエル(=最も手強い仕事)から先に食べて(取りかかって)しまえ、という話。それさえできれば、残る仕事は少なくともカエルよりは手が掛からないため、望ましくない次のような事態を未然に防ぐことができる。・求められている成果が上げら…
ところどころに現れる田中先生のゆるキャラが見え隠れする一文(特に語尾)がほのぼのとさせる。全体を通して肩の力を抜いて読み進めることができる割に、「へぇ〜、そうだったのか!」と合点がいく瞬間が高頻度で訪れる良書。子どもがいる人は、「人のから…
なんと、のべ66人ものコピーライターによるコピー論が「これでもか!」といわんばかりのてんこ盛り。巻末には「古今コピー集」ということで約1800もの広告コピーが50音順に列挙されています。これは圧巻。この部分だけのために買ってもいいくらい。ほんの1行…