2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『いい会社をつくりましょう』

目標を見つけ、行動を起こし、これを継続する、というプロセスを回していく中で、壁にぶつかって立ち止まってしまったときに読むことをおすすめする。必ずや打開のためのヒントが得られるはずだ。逆に言えば、平時に読んでも「きれい事」にしか感じられない…

『一番になる人』

つんく♂さんの語りをカテゴリーごとに分けて収録。どこから読んでもOKなつくりになっているので、目次を見て気になるフレーズやキーワードがあれば、そこを拾い読みしていくと、求めていたメッセージが見つかるはず。どこを開いても「つんく♂さんは創意と努…

『あなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密』

自称「いけいけ野郎」な主人公はご多分に漏れず「いけそこない」。そんな主人公を大富豪ピンダー老人が導いていく。人がなかなか成功できないとしたら、それはその人に何か能力や才能が欠けているのではなく、単に大切なことを見落としているからに過ぎない…

『成功の掟』

イケてない主人公がイケてるメンターに出会って成功への第一歩を踏み出すまでの一部始終。『仕事は楽しいかね?』同様、全体として1本のストーリーになっているので、まずは素直に1章から15章までを通して一気に読む。その際、「もう一度よく読みたいな」と…

『仕事は楽しいかね?』

一度起業の夢に破れた主人公が、たまたま空港で居合わせた富豪の老人と対話を重ねながら「再生」に向かって踏み出すまでの物語。1章から順番に読み進めていきたい。全体を通して起伏が少なくメリハリに欠けるが、だからこそ、繰り返し読むに耐えるともいえる…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

本書では、少なくともビジネス書の潮流からすれば、「時代に逆行」した主張がなされている。フォト・リーディングをはじめ速読・多読がこれほど求められている中で、「スロー・リーディング」だ。賛否はあるだろうし、本書を読めば反発心も起こってくるに違…

『茂木健一郎科学のクオリア』

対談集。さすがに茂木健一郎さんが対談していくだけあってと言うか、そうそうたるメンバーばかり。なかでも、『生物と無生物のあいだ』で有名な福岡伸一さんとの対談が面白い。結局のところ科学の世界でも面白いことを言ったりしている人には「けものみち派…

『禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる』

衝動を抑えることは一般的によいこととされている。だから「衝動買い」や「衝動食い」が非難されがちなわけだが、衝動が無意識下に沈んでも、頭から消えてなくなったとは限らない。蓄積された衝動が、後に強い購買意欲となって再登場する可能性は、十分にあ…

『行動経済学 経済は「感情」で動いている』

人は「感情で物を買う」。もっと言えば人は「ストレスで物を買う」。それゆえストレスレベルが上昇すればそれだけ、「無理をしてでも購買する」という行動へ走る。たとえば、「手に入る目前なのに、なかなか手に入らない」状態が続くと、ストレスレベルは増…

『「自分力」を鍛える』

情報に振り回されないようになるための「自分力」を鍛える方法を解説した一冊。「自分力」とは著者の造語だが、自分で考える、自分なりのブレない軸を持つ、常識を疑う、自分を信頼する、といった言葉を包含している。読み進めるうちに、本書自体が、著者の…

『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』

本書の肝はいうまでもなくマクドナルド創業物語にある。構成のまとまりに欠け、誤植あり、誤訳も多い一冊ながら、それらすらレイ・クロックの激烈な人生の象徴とすら思えてくる。自分のようないささか冷血っぽい人間の血まで熱くしてくれるほどの、類い希な…

『TIME SELLER―本当の「時間」の使い方』

サブタイトルは「本当の「時間」の使い方」だが、これはどこからどう見ても「時間ハック」の本ではない。これは、「時間」というものと「お金」というものを、我々がどんな風にとらえているか、あるいはとらわれているかをもう一度考え直すきっかけになる本…

『ヤバい経済学』

一言で言えば「面白い本」。夢中になって読める。我々は世界を解釈して生きている。たとえば、遅刻を減らそうと思って罰金を取ると、罰金さえ払えば遅刻が許されると解釈してしまって、かえって遅刻が増えたりすることがある。人には心があり、心は解釈せず…

『 理系アタマのつくり方』

仕事のできる人には2種類に分けられる。1つは営業やプレゼンといった人に何かを伝えることで成果を上げる人。もう1つは論理力や計算力を駆使して成果を上げる人。本書では、前者を文系アタマ、後者を理系アタマと名付け、どちらかというと文系アタマな読者の…

『難しい性格の人との上手なつきあい方』

いわゆる「偏った性格の人」をカウンセリングの症例分析に当てはめつつ、「つきあい方」を指南した一冊。一つ一つについてでも、本が1冊書ける内容を、13章1冊にまとめているところが魅力。このタイプの本はややもすると、「症例事典」に終わってしまうのだ…

『金持ち父さん貧乏父さん』

「どうやったらお金持ちになれるのか?」が本書のヒキであることは、まちがいないだろう。本を読んでその方法が分かるのなら、誰だってとりあえず読んでおこうとは思うはずだから。けれども本書のもうひとつの魅力は、貧乏父さんの考え方にあると思う。いわば…

『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』

著者は、物語作家ではないので、細かいやりとりなどが「微妙」に感じられるかもしれないが、慣れれば気にならなくなる。面白いのはやはり、四面楚歌、徒手空拳という状況で社長にさせられる主人公が、徐々に身につけていく会計の知識で、困難な状況を切り抜…

『キミがこの本を買ったワケ』

「心理学って、なんの役にも立たないんじゃない?」とお思いの方にぜひ、読んで欲しい一冊。本書を読むと、心理学はすでに、あなたの懐からお金を取っていくのに、役立てられてしまっているということがよく分かる。この手の話に使われているのはもちろん、統…

『Statistics Hacks』

本書は単なるハック本とは言い難く、むしろ「統計の勘所」をまとめている一冊。「統計の基本と世界を測るテクニック」という副題が、ピッタリくる。本書は「統計で人を煙に巻くテクニック」でもなければ「統計のウソから身を守る」ためのものでもない。本書…

『トム・ソーヤーの冒険』

冒頭で、トムが、怖いおばさんに言いつけられた壁のペンキ塗りを、友達に押しつけてしまうというエピソードがある。トムはペンキ塗りをやりたくない。そこでトリックを考える。それは楽しそうにペンキ塗りをやること。そこへ友達が通りかかり、トムがあまり…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

本書では、少なくともビジネス書の潮流からすれば、「時代に逆行」した主張がなされている。フォト・リーディングをはじめ速読・多読がこれほど求められている中で、「スロー・リーディング」。賛否はあるだろうし、本書を読めば反発心も起こってくるに違い…

『茂木健一郎科学のクオリア』

対談本。さすがに茂木健一郎さんが対談していくだけあってと言うか、そうそうたるメンバーばかり。なかでも、『生物と無生物のあいだ』で有名な福岡伸一さんとの対談が面白い。結局のところ科学の世界でも面白いことを言ったりしている人には「けものみち派…

『考える脳 考えるコンピューター』

この本のきわめて優れている点は、脳の構造と機能について、部分的にではなく全体論的に論じていて、しかもなかなか説得力を持っているところ。仕事を飽きずにうまく回らせるには、脳内のトップダウン・プロセスとボトムアップ・プロセスがなめらかに融合し…