2009-01-01 『考える脳 考えるコンピューター』 ★★★★☆ この本のきわめて優れている点は、脳の構造と機能について、部分的にではなく全体論的に論じていて、しかもなかなか説得力を持っているところ。仕事を飽きずにうまく回らせるには、脳内のトップダウン・プロセスとボトムアップ・プロセスがなめらかに融合していくように持っていくべきだ。トップダウンだけだと、すごく疲れてしまう。「根性で乗り切る!」というのはこのプロセスだけに頼ることを指す。一方ボトムアップばかりではそもそも受動的すぎて、仕事にならない。生産性をアウトプットする「仕事」においては、テレビを見たり音楽を聞くような、ボトムアップ・プロセスだけではなしえないような内容があるはずだ。 考える脳 考えるコンピューターランダムハウス講談社伊藤 文英(翻訳)発売日:2005-03-24おすすめ度:amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy)