『カエルを食べてしまえ!』
一言でいえば、カエル(=最も手強い仕事)から先に食べて(取りかかって)しまえ、という話。
それさえできれば、残る仕事は少なくともカエルよりは手が掛からないため、望ましくない次のような事態を未然に防ぐことができる。
・求められている成果が上げられない
・どうでもいいことで時間を無駄にする
・なかなかやる気が起きずにぐずぐずしてしまう
・誰かが助けてくれるのをひたすら待つ
・一時はできても長続きしない
ただし、本書はこれらを防ぐための方法は示していても、具体的なやり方にまでは言及していない。あくまでも「こういう方法があるから、あとは自分で考えてやってみてね」というスタンス。
別の言い方をすれば、本書は、数ある戦略の中から「カエルを食べる」をチョイスし、これを押し進めるための戦略を紹介しているだけで、そこから先の前線における戦術については、読者の意志と努力に委ねている。
この点に了解できるなら、1260円の投資は実に破格。