2009-01-01から1年間の記事一覧

『弱者の戦略―人生を逆転する「夢・戦略・感謝」の成功法則』

弱者の強みとは弱者の強みを知っていること。弱者の弱みとは強者の弱みに気づかずに強みに正面から闘いを挑んで敗れ、弱者であることの不遇をかこつこと。「汝自身を知れ」というメッセージをこれほど激しくそして温かく発することができるのはこの著者だけ…

『SEライフ〈Vol.2〉SEのための英語力』

最近はどうも「○○のための」という本が目につくが、本書は「SE限定」ではない。「英字新聞」や「英語メール」や「英語サイト」を苦労してでも読む必要がある人であれば、必読。「へ・も・か」という小技がある。 ビル・ゲイツ引退へ ビル・ゲイツ引退も ビル…

『日常の疑問を経済学で考える』

「DVDがCDよりも大きなパッケージなのはなぜ?」 「控えめな人の方が魅力的に見えるのはなぜ?」といった「日常の疑問」に対して、「経済学の視点から」答えるという体裁の本。本書が面白いのは、まずその問い。「そういえば、変か…」ということを再確認でき…

『佐藤可士和の超整理術』

『仕事ができる人はなぜレッツノートを使っているのか?』を読んでいて、ふと思い出して読んでみた。買ってから1年半がたっていたが、読み囓っただけでそのまま放置していたところを、山田詳平さんの本から感じられる「視点を定めてえぐり出す」というコンセ…

『仕事ができる人はなぜレッツノートを使っているのか?』

「レッツノート」ユーザーでなくても、Windowsユーザーであれば必読の一冊。Vistaの評価が180度変わり、新しい眺望(vista)が得られる。まずは足もとを固めよう。雲(クラウド)をつかみにいくのはそれからでも遅くない。» PCを使って仕事を効率良く片付け…

『1日5分 頭がよくなる習慣』

これは「勉強本」として読まずに、「やる気を出して仕事に取り組む習慣をつけるための本」として読むべき。手に取った時は正直、あまり期待せずに読み始めたのだが、良い意味で期待を大きく裏切られた。疲れをためず、集中力を持続させるコツが満載。しかも…

『脳を活かす勉強法』

前回の池谷さんの本と、基本的には同じ意味合いの本。読んでみた興味も同じ。ただし、こちらの茂木さんの本の方が、学生時代が詳しく書かれている。どちらも脳科学者の「勉強本」で、どちらも「脳をいかに活かすか」というテーマであることは同じなのだが、…

『だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法』

薄くて、いかにもキャッチーなタイトルだが、本書が面白いのは池谷裕二さんという「超優秀」な脳科学者の「学生時代」がかいま見られるところ。時々、「脳自体が違うんじゃないか」と思うほどの人だが、やはり「脳の使い方」が違うだけなのである。それでも…

『この人はなぜ自分の話ばかりするのか 応用編―印象を決める四つの法則』

以前少し流行した本の「応用編」。ただし、「自分の話ばかりする困った人」への対処法ではなく「人となりの見抜き方」を解説した一冊。そういう意味で、誤解を招くタイトルなのだが、読めば誤解の余地はない。ただし、若干盛り込みすぎと、整理不十分なため…

『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』

面倒くさいからサラっと読んだ。面倒くさいから今後1ヶ月間はこの本に書かれていること以外はやらずに過ごしてみる。自分が知らず知らずのうちにいかに面倒くさいことを繰り返してきたかがわかるかもしれない。 面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則…

『理系のための口頭発表術』

プレゼンとは関係なく読んでおく価値のある一冊。一から十までこの通りにする必要はないが、しかし一通り読むだけで、「口頭発表」は確実にうまくなる。なお、「理系」でなくても全く問題はない。» プレゼンに臨む前にチェックしておきたい10のポイント・実…

『いつでもどこでも、全文耳勉! 朝3分の声トレで、あなたの話し方が9割変わる!』

「口頭発表」(プレゼン)というものが決して得意ではないので、どこかでこうした訓練もしておかないとな、と思って購入した一冊。類書で、もっと良い本もあるかもしれないが、こういったことはとりあえず取りかかりのフットワークが大事だと思うので、駅前の…

『好きなことには集中できるのに、仕事になると集中できない人へ』

中盤の、世界で活躍している経営者の経歴紹介は読み応えがある。それぞれに思い思いのやり方でありながらも、仕事にのめり込むと周りが見えなくなる点だけは共通していて面白い。もちろん、誇張している部分もあるのだろうが、こちらにもあるようにこうした…

『アイデアのちから』

早くも2009年最強の1冊。思わず感心させられるくだりが随所にあるが、なるべく早い段階で「どうしたら自分でも同じように人を感心させられるか」という発想に切り替え、さらに「自分にとってのゴールは何か?」を考えながら読み進めたい。投資効果を考えたら…

『貯められない女のためのこんどこそ!貯める技術』

コミック。「女のため」とあるが、もちろん男性が読んでも可。中でも大事な点は、「ライフハックの有効性」が実体験とともに語られているところ。「仕事が減るわけじゃないんだから、計画を立てたって何も変わらないはず」とか、「収入が増えるわけじゃない…

『いい会社をつくりましょう』

目標を見つけ、行動を起こし、これを継続する、というプロセスを回していく中で、壁にぶつかって立ち止まってしまったときに読むことをおすすめする。必ずや打開のためのヒントが得られるはずだ。逆に言えば、平時に読んでも「きれい事」にしか感じられない…

『一番になる人』

つんく♂さんの語りをカテゴリーごとに分けて収録。どこから読んでもOKなつくりになっているので、目次を見て気になるフレーズやキーワードがあれば、そこを拾い読みしていくと、求めていたメッセージが見つかるはず。どこを開いても「つんく♂さんは創意と努…

『あなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密』

自称「いけいけ野郎」な主人公はご多分に漏れず「いけそこない」。そんな主人公を大富豪ピンダー老人が導いていく。人がなかなか成功できないとしたら、それはその人に何か能力や才能が欠けているのではなく、単に大切なことを見落としているからに過ぎない…

『成功の掟』

イケてない主人公がイケてるメンターに出会って成功への第一歩を踏み出すまでの一部始終。『仕事は楽しいかね?』同様、全体として1本のストーリーになっているので、まずは素直に1章から15章までを通して一気に読む。その際、「もう一度よく読みたいな」と…

『仕事は楽しいかね?』

一度起業の夢に破れた主人公が、たまたま空港で居合わせた富豪の老人と対話を重ねながら「再生」に向かって踏み出すまでの物語。1章から順番に読み進めていきたい。全体を通して起伏が少なくメリハリに欠けるが、だからこそ、繰り返し読むに耐えるともいえる…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

本書では、少なくともビジネス書の潮流からすれば、「時代に逆行」した主張がなされている。フォト・リーディングをはじめ速読・多読がこれほど求められている中で、「スロー・リーディング」だ。賛否はあるだろうし、本書を読めば反発心も起こってくるに違…

『茂木健一郎科学のクオリア』

対談集。さすがに茂木健一郎さんが対談していくだけあってと言うか、そうそうたるメンバーばかり。なかでも、『生物と無生物のあいだ』で有名な福岡伸一さんとの対談が面白い。結局のところ科学の世界でも面白いことを言ったりしている人には「けものみち派…

『禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる』

衝動を抑えることは一般的によいこととされている。だから「衝動買い」や「衝動食い」が非難されがちなわけだが、衝動が無意識下に沈んでも、頭から消えてなくなったとは限らない。蓄積された衝動が、後に強い購買意欲となって再登場する可能性は、十分にあ…

『行動経済学 経済は「感情」で動いている』

人は「感情で物を買う」。もっと言えば人は「ストレスで物を買う」。それゆえストレスレベルが上昇すればそれだけ、「無理をしてでも購買する」という行動へ走る。たとえば、「手に入る目前なのに、なかなか手に入らない」状態が続くと、ストレスレベルは増…

『「自分力」を鍛える』

情報に振り回されないようになるための「自分力」を鍛える方法を解説した一冊。「自分力」とは著者の造語だが、自分で考える、自分なりのブレない軸を持つ、常識を疑う、自分を信頼する、といった言葉を包含している。読み進めるうちに、本書自体が、著者の…

『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』

本書の肝はいうまでもなくマクドナルド創業物語にある。構成のまとまりに欠け、誤植あり、誤訳も多い一冊ながら、それらすらレイ・クロックの激烈な人生の象徴とすら思えてくる。自分のようないささか冷血っぽい人間の血まで熱くしてくれるほどの、類い希な…

『TIME SELLER―本当の「時間」の使い方』

サブタイトルは「本当の「時間」の使い方」だが、これはどこからどう見ても「時間ハック」の本ではない。これは、「時間」というものと「お金」というものを、我々がどんな風にとらえているか、あるいはとらわれているかをもう一度考え直すきっかけになる本…

『ヤバい経済学』

一言で言えば「面白い本」。夢中になって読める。我々は世界を解釈して生きている。たとえば、遅刻を減らそうと思って罰金を取ると、罰金さえ払えば遅刻が許されると解釈してしまって、かえって遅刻が増えたりすることがある。人には心があり、心は解釈せず…

『 理系アタマのつくり方』

仕事のできる人には2種類に分けられる。1つは営業やプレゼンといった人に何かを伝えることで成果を上げる人。もう1つは論理力や計算力を駆使して成果を上げる人。本書では、前者を文系アタマ、後者を理系アタマと名付け、どちらかというと文系アタマな読者の…

『難しい性格の人との上手なつきあい方』

いわゆる「偏った性格の人」をカウンセリングの症例分析に当てはめつつ、「つきあい方」を指南した一冊。一つ一つについてでも、本が1冊書ける内容を、13章1冊にまとめているところが魅力。このタイプの本はややもすると、「症例事典」に終わってしまうのだ…