『日常の疑問を経済学で考える』

「DVDがCDよりも大きなパッケージなのはなぜ?」
「控えめな人の方が魅力的に見えるのはなぜ?」

といった「日常の疑問」に対して、「経済学の視点から」答えるという体裁の本。

本書が面白いのは、まずその問い。「そういえば、変か…」ということを再確認できるのだ。次に、間髪入れずそれへの答えが得られる。どちらもちょっとした「アハ!体験」。その連続で成り立つ本だからこそ、面白い。

トリビアと言えばそうだが、それでも本書、130問のQ&Aを読み切ると、多少は経済学の知見に詳しくなれる。ついでに心理学にも。そういうお得感のある本なのだ。


日常の疑問を経済学で考える
Robert H. Frank(原著)月沢 李歌子(翻訳)
発売日:2008-02
おすすめ度:3.0
おすすめ度3 その時々、人それぞれで便益が違うから、世の中は難しくもあり、面白くもある
おすすめ度4 読み物として楽しめた
おすすめ度4 アメリカの経済学徒の常識のレベルとは
おすすめ度3 日本でこういう講義をする経済学の先生はいるのか?
おすすめ度3 経済学の軒先を借りたとんち問答。あるいは頭の体操