『小飼弾の 「仕組み」進化論』

良書には2種類ある。1つは既存の思考の枠組みの組み替えを促してくれる本。もう1つは行動を促す本。いずれも感情を経由して論理を駆動するメカニズムが根底にある。つまり、驚かされたり、共感を覚えたり、反感を持ったり、面白みをはらんでいたり、といった心を動かす要素が組み込まれていなければならない。その意味で、本書は思考の枠組みを組み替えたうえで行動を促す、両輪がそろった強烈な一冊。豊富な読書経験をベースにした「仕組み論」はいま現在刊行されている「仕組み本」に対する著者からの“喝”であり、同時に本当の意味で勝つための仕組みを体現している。

小飼弾の 「仕組み」進化論
発売日:2009-03-19
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 管理職、経営者の方には特にレバレッジの効く本