『ビジュアル英文解釈』

実際の英文の中で、「英語についての知識」を活用するうえでは、とてもいいワークブック。私自身、受験生時代、基本的には本書の知識だけで、英語学科に潜り込むことができた。

本書は30前後の「小記事」があるが、特に初めの方は簡単なので、一日一パートなら余裕で読み切ることができるだろう。解説も恐ろしく丁寧なので、一人で悩まずにすむはず。

ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)
駿台文庫
発売日:1987-12-10
おすすめ度:4.5
おすすめ度1 わかりにくい
おすすめ度1 なんでこんなに評価が高いのかわからない
おすすめ度5 英語を基礎から学びたい人に最適です
おすすめ度5 ビジュアル
おすすめ度4 内容は素晴らしい

 
もう一冊、同Part2。

Part1と比べて、こちらに収録されている英文は、そう簡単なものではない。英書を読んでも、これよりも易しい英文で書かれた「名作」はざらにある。ちなみに受験でテストされる英文は、アメリカの大学院生が読む心理学書よりも、さらに難解な英語で書かれているものが少なくない。

この段階まで来れば、英文を読めるかどうかは、知識の問題というよりも気持ちの問題であったり、あるいは体力の問題ということになってくる。日本語でも、長時間根を詰めて読むのは疲れるのと同じ。

また、いわゆる「語彙」、ボキャブラリーの問題があるが、今は電子辞書があるので、「読む」ことが目的であれば、語彙問題で本格的に悩むことはないだろう。パソコン上なら、マウスカーソルを当てるだけで、訳語を表示してくれるソフトもある。

ビジュアル英文解釈 (Part2) (駿台レクチャーシリーズ)
駿台文庫
発売日:1994-08
おすすめ度:4.5
おすすめ度1 わざわざ苦労して読みにくい文章を読む必要があるのか?
おすすめ度5 日本語の理解レベルさえも求められる
おすすめ度5 素晴らしい本だが・・・
おすすめ度5 いまもすばらしい
おすすめ度2 あのー

『小飼弾の 「仕組み」進化論』

良書には2種類ある。1つは既存の思考の枠組みの組み替えを促してくれる本。もう1つは行動を促す本。いずれも感情を経由して論理を駆動するメカニズムが根底にある。つまり、驚かされたり、共感を覚えたり、反感を持ったり、面白みをはらんでいたり、といった心を動かす要素が組み込まれていなければならない。その意味で、本書は思考の枠組みを組み替えたうえで行動を促す、両輪がそろった強烈な一冊。豊富な読書経験をベースにした「仕組み論」はいま現在刊行されている「仕組み本」に対する著者からの“喝”であり、同時に本当の意味で勝つための仕組みを体現している。

小飼弾の 「仕組み」進化論
発売日:2009-03-19
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 管理職、経営者の方には特にレバレッジの効く本

『20世紀少年』

映画化されて現在3部作のうちの2作目が公開中だが、うかつにも読み始めてしまい、大変なことに・・・。でも、それを補って余りあるリターンが得られる(はず)。具体的には、企画力と編集力。そして、至福の時間。

物語の最後で「?」と思ったことがあったのだが、ネットで検索したら真相が解明されており(仮説レベルだが)、物語を深く味わううえで役に立った。ただし、全巻読んだうえで目を通した方がいっそう楽しめることは言うまでもない。

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
発売日:2000-01
おすすめ度:4.0
おすすめ度2 読者の興味牽引のための二転三転をやり過ぎた
おすすめ度2 最初の5巻はめちゃめちゃおもろいっ!!でも・・・
おすすめ度5 マイランキングナンバー1
おすすめ度3 人生の午後3時。でも日没までにもう一仕事
おすすめ度5 テロリズムの教本、ゾクッとする漫画。

『6時に帰る チーム術』

「ツール」というくくりでまとめているのはうまい。「うちでもできそう!」と思わせる。あとは、実際にやってみるかどうか。どんな本でもそうだけど、この「ラストワンマイル」をどう処理するかが腕の見せ所。逆に言えば、そこまでの部分はフリースタイルでOK。

なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術
発売日:2008-12-24
おすすめ度:4.5
おすすめ度2 過剰管理で発生する残業には有効でしょうね。
おすすめ度5 不景気の今、ヤル気にさせてくれる良書
おすすめ度5 是非、会社でも取り入れて欲しい
おすすめ度5 手遅れにならないうちに、経営者の方はもっと真剣に考えたほうが良いのでしょうね
おすすめ度5 リーダーシップの嚆矢

『エア新書―発想力と企画力が身につく“爆笑脳トレ”』

読むというより、読み解くという感じ。読者にはそれなりの引き出しが求められる。さもないと、さっぱり引っかかってこない。

エア新書―発想力と企画力が身につく“爆笑脳トレ” (学研新書)
発売日:2009-01
おすすめ度:4.5
おすすめ度4 「エア」だからこそできること
おすすめ度5 思いつきを企画へ
おすすめ度5 ばかにして、ごめんなさい!
おすすめ度4 かの“分類王”の余人に代えがたき渾身の仕事ぶりを見よ
おすすめ度5 「テメエは編集者としてゼロなんだよ!」と罵倒されて凹んでいる編集者必見。

『奇跡の仕事術』

読んだのは1996年2月。学生生活も残すところ1ヶ月少々というタイミング。当時の日記には「まさに今求めていた内容の本!!! プロジェクト管理、予定管理、時間管理などの各種ノウハウ。やはりこういう本はデータベース入力するのでなく、コンセプトを理解したらすぐ実行すべき」と書かれており、本を読んで初めて行動を起こすことを促された一冊。

奇跡の仕事術―自分の仕事をマネジメントする
生産性出版
Carl Pace Worthy(原著)林 宣子(翻訳)
発売日:1995-11
おすすめ度:4.0
おすすめ度4 目からウロコがたくさん落ちました

『マニャーナの法則』

2年前に出た本ながら、1年前に読んで強く感銘を受け、その後シゴタノ!で繰り返し取り上げてきた一冊。本書のテーマは一言でいえば時間管理術。類書多き熱い分野にあって、人の「ぐうたら」な側面に注目し、「今日発生した仕事は明日でいいよ(=スペイン語でマニャーナ)」という独特のゆるさが本書の立ち位置を際立たせている。ほかにも、「クローズリスト」や「Will Doリスト」、そして重要な仕事は毎朝一番に少しずつ手がける「ファーストタスク」など、著者の時間管理思想に立脚した様々な具体的かつ実践的なメソッドが紹介されているのも魅力。読むだけで気分が良くなるのは類書と同じだが、実践のしやすさも兼ね備えている点で一歩リード。

マニャーナの法則 明日できることを今日やるな
青木 高夫(翻訳)
発売日:2007-04-05
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 生活習慣がすっかり改善されました!
おすすめ度5 やるリストばかりたまってうまくいってないときの新しい発想!
おすすめ度5 タイムマネジメントに挫折した人に
おすすめ度5 タイトルが分かりにくいのが難点。
おすすめ度5 まったく新しい時間管理法