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『一番になる人』

つんく♂さんの語りをカテゴリーごとに分けて収録。どこから読んでもOKなつくりになっているので、目次を見て気になるフレーズやキーワードがあれば、そこを拾い読みしていくと、求めていたメッセージが見つかるはず。どこを開いても「つんく♂さんは創意と努…

『あなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密』

自称「いけいけ野郎」な主人公はご多分に漏れず「いけそこない」。そんな主人公を大富豪ピンダー老人が導いていく。人がなかなか成功できないとしたら、それはその人に何か能力や才能が欠けているのではなく、単に大切なことを見落としているからに過ぎない…

『成功の掟』

イケてない主人公がイケてるメンターに出会って成功への第一歩を踏み出すまでの一部始終。『仕事は楽しいかね?』同様、全体として1本のストーリーになっているので、まずは素直に1章から15章までを通して一気に読む。その際、「もう一度よく読みたいな」と…

『仕事は楽しいかね?』

一度起業の夢に破れた主人公が、たまたま空港で居合わせた富豪の老人と対話を重ねながら「再生」に向かって踏み出すまでの物語。1章から順番に読み進めていきたい。全体を通して起伏が少なくメリハリに欠けるが、だからこそ、繰り返し読むに耐えるともいえる…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

本書では、少なくともビジネス書の潮流からすれば、「時代に逆行」した主張がなされている。フォト・リーディングをはじめ速読・多読がこれほど求められている中で、「スロー・リーディング」だ。賛否はあるだろうし、本書を読めば反発心も起こってくるに違…

『茂木健一郎科学のクオリア』

対談集。さすがに茂木健一郎さんが対談していくだけあってと言うか、そうそうたるメンバーばかり。なかでも、『生物と無生物のあいだ』で有名な福岡伸一さんとの対談が面白い。結局のところ科学の世界でも面白いことを言ったりしている人には「けものみち派…

『禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる』

衝動を抑えることは一般的によいこととされている。だから「衝動買い」や「衝動食い」が非難されがちなわけだが、衝動が無意識下に沈んでも、頭から消えてなくなったとは限らない。蓄積された衝動が、後に強い購買意欲となって再登場する可能性は、十分にあ…

『行動経済学 経済は「感情」で動いている』

人は「感情で物を買う」。もっと言えば人は「ストレスで物を買う」。それゆえストレスレベルが上昇すればそれだけ、「無理をしてでも購買する」という行動へ走る。たとえば、「手に入る目前なのに、なかなか手に入らない」状態が続くと、ストレスレベルは増…

『「自分力」を鍛える』

情報に振り回されないようになるための「自分力」を鍛える方法を解説した一冊。「自分力」とは著者の造語だが、自分で考える、自分なりのブレない軸を持つ、常識を疑う、自分を信頼する、といった言葉を包含している。読み進めるうちに、本書自体が、著者の…

『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』

本書の肝はいうまでもなくマクドナルド創業物語にある。構成のまとまりに欠け、誤植あり、誤訳も多い一冊ながら、それらすらレイ・クロックの激烈な人生の象徴とすら思えてくる。自分のようないささか冷血っぽい人間の血まで熱くしてくれるほどの、類い希な…

『TIME SELLER―本当の「時間」の使い方』

サブタイトルは「本当の「時間」の使い方」だが、これはどこからどう見ても「時間ハック」の本ではない。これは、「時間」というものと「お金」というものを、我々がどんな風にとらえているか、あるいはとらわれているかをもう一度考え直すきっかけになる本…

『ヤバい経済学』

一言で言えば「面白い本」。夢中になって読める。我々は世界を解釈して生きている。たとえば、遅刻を減らそうと思って罰金を取ると、罰金さえ払えば遅刻が許されると解釈してしまって、かえって遅刻が増えたりすることがある。人には心があり、心は解釈せず…

『難しい性格の人との上手なつきあい方』

いわゆる「偏った性格の人」をカウンセリングの症例分析に当てはめつつ、「つきあい方」を指南した一冊。一つ一つについてでも、本が1冊書ける内容を、13章1冊にまとめているところが魅力。このタイプの本はややもすると、「症例事典」に終わってしまうのだ…

『金持ち父さん貧乏父さん』

「どうやったらお金持ちになれるのか?」が本書のヒキであることは、まちがいないだろう。本を読んでその方法が分かるのなら、誰だってとりあえず読んでおこうとは思うはずだから。けれども本書のもうひとつの魅力は、貧乏父さんの考え方にあると思う。いわば…

『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』

著者は、物語作家ではないので、細かいやりとりなどが「微妙」に感じられるかもしれないが、慣れれば気にならなくなる。面白いのはやはり、四面楚歌、徒手空拳という状況で社長にさせられる主人公が、徐々に身につけていく会計の知識で、困難な状況を切り抜…

『Mind Hacks―実験で知る脳と心のシステム』

池谷裕二さんが、「これを書かれて悔しい。自分が書きたかった」という意味のことをオビに書かれていたが、全く同感。ものを書く立場の人間として、切り口の重要性を見る度に思い知らされる一冊。同時に読み手としては、ためになるし面白い。王道ながら、や…

『無意識の脳 自己意識の脳』

少し難しい本だったが、これほどためになった本はあまりない。「意識」に対するとらえ方が、非常に幅広いものになった。我々はふだんまず気づくことのない、膨大な「意識の萌芽」のようなものを抱えている。ある道を歩くのはいやだな、とか、この人といると…

『しあわせは、すぐ近くにある。 今日から成功できる39の法則』

何気ない日常の中に、その何気ない日常を変えるためのヒントがある、というパラドクス。この「メビウスリング」を抜け出すためのカギとなるのは「質問」。本書は、39の質問を通して39のカギを紹介するほか、自分だけでなく回りの人にも「解錠」をしてもらう…

『なぜ、追いつめられたネズミはネコに噛みつくのか?』

地上1階、地下3階の建物。みんな「地下2階」までは降りていくけど、なかなか「地下3階」にまではたどり着かない。生まれてすぐは「地下3階」はすぐに行けたのに、成長するにつれてだんだんと足が遠のいてしまう。成功の秘密はすべてこの「地下3階」にある。…

『社会化した脳』

これは傑作。一口に「コミュニケーションの心理学」などと言っても、そこにはアテにならないものから、十分な研究がなされているものまで、実に玉石混淆。本書は、「社会神経科学」という、まかり間違うと流行の目くらましに終わってしまいそうな学問分野を…

『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』

本書の素晴らしい点はなんと言っても、「やっちゃいけない余計なこと」がどんなことで、またどんな理由で「やっちゃいけない」のかを、かみ砕いて解説してくれている点。べつに珍しいことでもないが、自分はやはり人間関係というものが得意とは言えないし、…

『好きになる生理学―からだについての身近な疑問』

ところどころに現れる田中先生のゆるキャラが見え隠れする一文(特に語尾)がほのぼのとさせる。全体を通して肩の力を抜いて読み進めることができる割に、「へぇ〜、そうだったのか!」と合点がいく瞬間が高頻度で訪れる良書。子どもがいる人は、「人のから…

『最新約コピーバイブル』

なんと、のべ66人ものコピーライターによるコピー論が「これでもか!」といわんばかりのてんこ盛り。巻末には「古今コピー集」ということで約1800もの広告コピーが50音順に列挙されています。これは圧巻。この部分だけのために買ってもいいくらい。ほんの1行…

『いまだにWindowsXPを使っている人のための大事典1000』

「いまだに」というのは釣りだが、内容は実践的で実用的。メインPCをVistaにして以来、見た目がクールになった以外はメリットをまったく感じていないので、折を見てXPに戻そうと思いつつ踏ん切りがつかず、この本を買うことで飛び降りた。1600円ということは…

『成功者の告白』

『非常識な成功法則』が理論編なら、こちらは事例集。合わせて読むと、よりいっそう腹に落ちやすくなる。物語形式なのだが、その“肉”を削ぎ落としていくと、本書が刊行される3年前に出た『なぜ春はこない?』の「カーブ理論」のコンセプトがその屋台骨である…

『非常識な成功法則』

これほど読者を行動に駆り立てる本をほかに知らない(手元にあるのは29刷、初版は2002年)。その目指す先はズバリ成功。小難しいことは一切抜きにして、とにかくこれをやれ、こういうときはこう考えろ、といった経験に基づいた具体的かつ実践的なアドバイス…

『成功本50冊「勝ち抜け」案内』

差し詰め「成功本」ミシュラン。紹介されている本すべてが必読ではないが、2ヶ月間寝食を忘れて成功本と向き合ってきたという著者だからこそ書けた、各書の魅力を凝縮した解説を読むだけでも一読の価値がある。自分でも本書で紹介されている本を10冊以上買っ…

『これだっ!という「目標」を見つける本』

はっきり言ってヘビー(438ページ)。とはいえ、中盤以降から終盤まで続く本書の支柱を成すストーリーはなかなか読ませる内容なので(身につまされることが少なからずあった)思ったよりもストレスなく読める。前半の理論部分が読みづらければ先ずこのストー…

『病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める』

我々の未来を決めるのは遺伝ではなく習慣である、という点が響いた。すなわち、その場で何かを実現できる能力よりも長期間にわたって自分を一定方向に航行させられる習慣力(あるいは自己管理力)の方がサバイバルには役に立つ。本書は表層にとらわれず深く…

『サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践』

『あなたにも5000万円貯まる信じられない「仕組み」』などで主張されている、国内・海外株式と国内・海外債券の4つに分けて投資するスタンスや、国際分散投資の考え方を否定する。代わりに著者が勧めるのは外貨。年代別に株と外貨をどのような配分にすればい…